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​こわすための壺と落ちていく絵

谷本真理展

  

Mari Tanimoto

SMASHING POTS, FALLING DRAWINGS

2016年11月16日|水|─11月26日|土| 

12:00-18:00 

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​おでんパーティー 11月23日|水| 17:00-

「波さがしてっから」初の個展形式による、エキシビション第3弾!

谷本真理個展『こわすための壺と落ちていく絵』を開催します。

新作ドローイングと、粘土で作られた立体作品によるインスタレーションを展示します。谷本の行為の経過が見えるような空間を味わっていただけたらと思います。アーティスト自作のグッズ販売や、会期中のパーティーも予定しております。

①こわすための壺を作った。壺だけじゃなくて色々と粘土で作った。乾いた粘土は脆くて、叩いたり落としたりするとすぐこわれる。クシャーンとこわれちゃう壺たちにはうっとりする。こわすために作っているけど、作るためにこわしているとも言える。作ることとこわすことは入れ替わり立ち替り、同じことのように思える。こわすことも作ることの、方法のひとつと思う。また、創造の一部と思う。さっきまでの形じゃなくなって、私の意図からも離れて、知らない人みたいな顔して居る。

②自分の描いたドローイングをいくつか壁に貼っていたが、それが次の日パサっと床に落ちていた。あ、落ちた絵はかっこいいな、と思うと同時に私の絵はこんな感じだな、と思った。そう思うと急に絵を描くことが気楽なことに思えてきて、落書きの延長でどんどん絵を描くようになった。私の絵は落ちてもいい絵です。落ちてもいいやと思う絵。

​ー 谷本真理

 


谷本は粘土など素朴な造形素材を用いながら、素材の活用形に縛られず、より自由で伸びやかな作品を作るのが印象的である。乱暴にさえ見える行為やその痕跡も、一貫した態度と造形感覚によって作品へと昇華させていく。その根拠には彼女特有の「諦め」を感じるが、それはネガティブであることを止め、制限された自由を破るための手段へと変貌を遂げる。それらはどこか詩的でありながら、幼児的で素直な欲求のようでもあり、表現や造形という行為が孕む凡庸さへの宣戦布告のようでもある。


今回の個展「こわすための壺と落ちていく絵」ではタイトルからして反骨的な姿勢が伺えるが、本来性が否定される状況にもかかわらず言葉は不思議と爽やかに響く。結果的な空間がどのような現場となるか、期待している。

ー 美術家 熊谷卓哉